コミュニティマーケティングについて知る

この章では、コミュニティマーケティングとは何なのか?その全体像を明らかにしながら、コミュニティマーケティングの魅力をお伝えしていきます。

1-1. コミュニティマーケティングとは

コミュニティマーケティングとは、簡単にいうと”口コミ”を利用したオフライン起点のマーケティング施策です。コミュニティを土台とした「ファンがファンを作る仕組みづくり」といってもよいかもしれません。
なぜ今、コミュニティを土台としたマーケィングが有用なのでしょうか?

スペックよりも、”誰が言ってたか” が重要な時代

 ドラッカー曰く「マーケティングとは、販売しなくても売れる仕組みをつくること」です。それでは、人に何かを買ってもらうとき、購入に至るまでの意思決定のファクターにはどんなものがあるでしょうか?価格やスペック、サービス内容はもちろんですが、「他に誰が使っているのか」「使っている人はなんと言っているのか」という他者の評価やレビュー等の口コミ情報口コミも非常に重要です。特に現代では、誰もがインターネットを通して自分の意見を発信できるようになりました。もはや情報源としてのマスメディア一強時代は終焉し、有名人でもなんでもない一般の人の意見、もっといえば「より自分の立場や、自分のユースケースに近しいひとの意見」が重要な判断材料となっています。
 つまり企業から「うちのプロダクトはこれだけスペックが高くて、こんなに色んなことができます!」とお伝えしていくよりも、既に存在するお客様の口から「あそこのプロダクト使ってるんだけどね、こんなことができてすごく便利なんだよ」と広めてもらった方が説得力があります。

 そこで、「あそこのプロダクト使ってるんだけどね、こんなことができてすごく便利なんだよ」と言ってくれるようなファンの人々のコミュニティを構築し、より口コミが伝播しやすくするための仕組みを作っていくのがコミュニティマーケティングというわけです。

Sell through the community


画像:http://www.slideshare.net/hide69oz/20170412-cmc-vol4opening

基本を簡単な図で示すと上のようになります。
まずプロダクトやサービスのファンを集めたコミュニティを組織させます。ユーザーが「このプロダクトってここがいいんだよね」「こういう時にこういう使い方をすると便利なんだ」と他者に対してオススメできる場所を設けてあげます。つまり、”口コミのプラットフォーム”をオフライン上に作ってしまうということです。
こうしたコミュニティを作ることで、口コミの可視化と伝播を行えます。
コミュニティのメンバー同士は「近しい立場」や「近しいユースケース」を持っているので共感が生まれやすく、声が伝播しやすくなります。そうしてファンがファンを呼び、集団がどんどん大きくなることで、その影響範囲は更に拡大していき、最終的には新規獲得にも繋がっていくというわけです。

非常に重要なのは、私たちはコミュニティに対してセールスをかけるわけではないという点。コミュニティはあくまでプラットフォームです。私たちが期待すべきなのは、このプラットフォームを通して自分達がリーチできない見込みのお客様にプロダクトについて知ってもらえるということです。それもかなりポテンシャルの高いお客様にリーチできるというのがポイントです。なぜならコミュニティの共感ベースの口コミで生まれた繋がりの先にいるお客様は、既存のお客様と「似たような立場」「似たようなユースケース」を持っている可能性が高く、つまり理想的なファン候補といえます。

まとめ

  • スペックよりも、”誰が言ってたか” が重要な時代
  • 企業が発信する情報よりも、個人が発信する口コミの方が購買意欲を誘う
  • コミュニティが口コミを可視化し、理想の見込み客へと伝播させやすくする
  • コミュニティに対して売るのではなく、コミュニティを通じて売る
  • コミュニティマーケティングとはコミュニティをベースとした「ファンがファンを作る仕組みづくり」

コミュニティマーケティングについて少し理解が深まったでしょうか?
当たり前のように「コミュニティ」という言葉を使ってしまいましたが、次の節ではコミュニティの定義やその役割について説明していきます。